2013年10月24日

モスクワ劇場占拠事件


日を超えてしまいましたが約11年前の2002.10.23〜10.26にかけて発生した事件です。


モスクワにある劇場にてミュージカル「ノルドオスト」上演中にチェチェン共和国の独立派
武装勢力がチェチェンからロシア軍の撤退を訴え観客を人質にとった事件です。
結果として"非致死性"のガス(3秒程で2~6時間意識不明にすることができる)を使用し
無力化に成功。アルファ部隊が突入し武装勢力は全員射殺、人質は救出されましたが
ガスの中毒や窒息(嘔吐物等により?)で1割強の方が亡くなりました。

この事件によりよくロシアは人質もろとも殺すと考えられる風潮があります。
まともに考えられる方なら言うまでもありませんが、まずこれは全面的に間違いです。
そして、そういった中にどうすればもっと被害者が少なくなったかを具体的に論じられる方
は一人もみたことがありません。
賛否がわかれるロシア当局の対応ですがよく考えてみればいつでも起爆できる爆弾を抱えた
自爆志願者もいる42名の武装勢力をほぼ同時に制圧しなければならないことを考えれば
私は妥当な判断だったと考えます。


また日本とロシアでは置かれている状況が全く違うことを念頭に置かなければなりません。
テロを起こしている武装勢力の多くが身内を亡くしています。
その悲しみも私たちには到底理解出来ないものです。
それゆえ交渉が有効かどうかさえ判断できません。
時系列としては後になりますがベスラン学校占拠事件がそれを物語っています。


今なおテロが続く国、それがロシアです。(先日のバス爆発もテロと認定されました。)
そうした中で常に選択をしていかなければならないのですから"最善の選択"というものは誰にもわからないのです。



※動画に死体などショッキングな映像が含まれます。

Part1から5まであります。


アルファ隊員へのインタビュー。何言ってるかはさっぱりわからないですが当時の状況を説明している...?




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Posted by にべあ at 01:16│Comments(0)事件など現用
 
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